『プラスチック・フリー生活』

『プラスチック・フリー生活』 シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ NHK出版

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『プラスチック・フリー生活』

 

 この本は2019年の5月に発売されたばかり。『プラなし生活』のサイトで紹介されていたので図書館で借りてみた。

 この本は地球のためにというエコの視点からではなくて、プラスチックが人体に及ぼす害を排除するためにプラスチック・フリーを勧めている。でも、この本を読めば読むほど、どうしたらいいのか途方に暮れてしまう。今の生活からプラスチックを排除することは本当に難しいと感じる。

 裏表紙にはプラスチックから浸み出す化学物質の危険性として、ペットボトルは三酸化アンチモン(発がん性)、医療用チューブはフタル酸エステル(生殖発生毒性)、使い捨てコーヒーカップはスチレン(発がん性)、哺乳瓶・水筒はビスフェノールA(内分泌攪乱作用)、フッ素樹脂加工のフライパンはフッ素化合物(発がん性)、缶詰はビスフェノールA(内分泌攪乱作用)と載っている。でもこれはほんの一部で、本文にはプラスチックの種類と危険性、漏れ出す恐れのある有害物質、そのプラスチックの用途などが表でまとめてある。代表的なプラスチックの種類は15種類でそのうち4つは比較的安全、それ以外は避けたいと分類してある。

 

 プラスチックは本当に便利だからここまで生活の中に浸透してきたわけで、これを使わないようにと考えると気が遠くなってしまう。生まれてからずっとプラスチックの害など考えずに生活してきたけど、私自身それ程不調を感じることなくこれまで過ごしてきた。でも子供とか孫とか(まだいないけど)、この先に生まれてくる子たちの方が影響を多く受けるのではないかと思う。
 だから今からでも出来るところから少しずつ、直接口に入るものなので特に台所にあるものを、ステンレスやガラスや陶器で置き換えていきたい。環境の保護にもつながると思えば、一層頑張れそう。容器包装がプラスチックばかりという現実を考えれば、プラスチックをすべて排除することは出来ないけど、家で使用するものはなるべくプラスチック以外がないのか考えながら生活したいと思う。

 

 

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