『ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』

 現在横浜美術館で開催されている『ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』。読売新聞の特別貸切鑑賞会ご招待状が当たったので、先日観に行ってきた。パリにあるオランジュリー美術館のコレクション70点が来日中とのこと。

 私自身、美術館は滅多に行かないので絵画にも詳しくない。でも絵画や画家の背景にある物語を知ることで、絵画鑑賞がとても面白く感じる。

 

 12人の画家たちの中にはアンリ・ルソーもいて、5点の絵が展示されていた。植物の葉がとても丁寧に描かれていたのが印象に残っている。少し前に読んだ 原田マハさんの「楽園のカンヴァス」は、ルソーの『夢』という作品を題材に描かれていてとても面白かった。本を読んでいたお陰でルソーの絵に少しだけ親しみを感じられたのが嬉しい。

 

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ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』

 

 今回観てきたオランジュリー美術館コレクション、1800年代後半から1900年代前半にかけて描かれた絵が多かった。この時代の絵は比較的よくとりあげられるせいか、名前を知っている画家が多い。画家によって作風というのか絵の雰囲気が全く違っていて不思議。なかなか理解出来ないような絵が印象に残るのも不思議。モディリアーニと言えば、ピカソと言えば、モネと言えば、みんななんとなく絵が思い浮かぶ。

 

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『シャネル嬢の肖像』 マリー・ローランサン

 上の絵は12人の画家たちの中で唯一女性のマリー・ローランサンが描いた「シャネル嬢の肖像」。こちらは少し前、眼科に置いてあった雑誌に絵が載っていたのでたまたま知っていた。思わぬところで実物を見ることが出来てビックリ。ちょっとしたことが日々の生活の中で繋がっていて面白い。
 出来上がった絵を見たシャネルは肖像画が気に入らなくて受け取りを拒否したそう。でもそんなシャネルをマリー・ローランサンは田舎娘と言って描き直すことはなかったという逸話が雑誌に載っていた。

 

 

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横浜美術館

  横浜美術館は開館30周年だそうだけど、行ったのは今回が初めて。絵画鑑賞というと難しく感じてしまうけど、たくさん絵を観ていたら、すこしずつ理解が深まりそう。ぜひまた美術館に足を運びたいと思った一日だった。