ビスコーニュとはフランス語で「いびつな」という意味を持つ言葉で、色々な形のピンクッションのこと。
クロスステッチ「エミリー・ディキンソンの植物標本」では何色も刺繍糸を使うので、一つの色が終わると残りの糸をつけたまま針刺しに刺して待機ということが多い。まぁ、針の本数には限りがあるんだけど。で、もう30年くらい前(最近昔のことを言うとき、なんでも30年くらい前といってしまう。汗)に作った小さなピンクッションをずっと使っていたけど、クロスステッチ用の針は太いので使い勝手が悪いなぁとずっと思っていて、ずいぶん前にどこかのサイトで見た可愛いピンクッションを思い出していた。
どこのサイトだったか思い出すのに一苦労。笑 やっとサイトを見つけて、ピンクッションの記事を見つけるのにまた一苦労。そこのサイトには作り方が載っているわけでもなかったけど、デザインが素敵だったので参考にさせていただいた。
もう更新されていないサイトだけど、残っていてよかった。
↑こちらの記事は紺色だけど、ピンクとかグリーンとか色々なパターンがあって、見るたびに素敵だなと思っていた。
エミリー・ディキンソンの植物標本で使っているリネンの残りがあったので、その色に合う色と思い私は赤で作ってみた。リネンはAntique Ivolyという色。一色で作るクロスステッチはどのように配置するかだけで模様が出来上がっているので、パズルみたいで面白い。こういう植物の蔓や葉のような柄に特に惹かれる。
参考にしたのは図書館で借りたビスコーニュのデザインたくさんと作り方が載っている本。
私の作ったビスコーニュは、10㎝角くらいの大きさの布2枚を45度回転させてつなぎ合わせ、中に綿を入れるというもの。この45度回転させてつなぎ合わせるというのを最初に考えた人、すごいなぁと思ってしまった。この形のお陰で可愛さが倍増している。
ピンクッションは普通使い始めると表側しか見えないので、デザインの参考にと上に載せたブログのように、下の布はステッチしていない布でもいいみたい。リバティの布を使うなんてこれまた素敵。でも自分で作るとなったら、つなぎ合わせるとき一目一目すくうので、かえって難しそうと思い、ステッチの練習もかねて同じデザインを2枚繋いでみた。(ちなみに1枚は微妙にデザインがずれてしまっているけど、これもまた手作りのいいところと思うことに。笑)
真上から見たところ。この8角形の形が可愛い。そして本当は真ん中をぎゅっとくぼませたデザインがいいんだけど、ちょうどいいボタンかビーズが見つけられず今のところそのまま。でもこれはこれで可愛く見えてくる。
そういえば、手芸関係がプロ並みに上手なお友達が、ピンクッションの中身は羊毛がいいと 教えてくれた。油分を含むため針が錆びないらしい。そういえば、その30年くらい前に作ったピンクッションは長い間針を刺していると布と接している部分が錆びていることがある。こちらに関しては布の方なんだけど、素材選びも大切ということなんだな。