江之浦測候所/小田原日帰り一人旅

 今回の小田原旅行、天気がものすごく良くてお出かけ日和。出かけるのにちょうどいい気候だった。江之浦測候所は予約制なので、予約したときはもちろん先の天気はわからず。曇りでも雨でもそれなりに楽しめるはずと思ったけど、晴天のもとで見る海と紅葉は格別だった。

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江之浦測候所

 駐車場でバスを降りたら海が見えて、それだけでテンションが高くなる!海が見えるとどうしてそれだけで気持ちが高ぶってしまうのか不思議。笑

 

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江之浦測候所

 江之浦測候所の入口。右側の陰になってよく見えない石に「江之浦測候所」と書いてある。奥に見えるのは明月門。もともと鎌倉の明月院の正門として室町時代に建てられたもので、関東大震災で半壊したあと馬越家→根津家→江之浦測候所と、それぞれの正門として解体、再建されてきたそう。

 

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江之浦測候所

 明月門の瓦の側面に三角の模様が。江之浦測候所のマークが丸に三角のようなデザインで、まさかそれと一緒なのかな?と思わず写真に撮ってみた。帰りがけにスタッフの方に聞いたら、江之浦測候所のマークは小田原のOとアートのAですとのこと。よく見ると確かに三角にちょっと足が出ていた。

 瓦の三角は明月院にゆかりの方の家紋か何かなのかな?鎌倉の明月院と言えばあじさいで有名だけど、私は明月院には行ったことがないような気がする。ぜひ今度行って確認してこなければ。

 

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江之浦測候所

 江之浦測候所のマーク。入口で体温を測り手の消毒をしたあと上の写真のシールをもらい、左胸あたりに貼ってくださいとの指示をうける。確かによく見ると丸の中は三角じゃなくてA。FOUNDATIONってなんだろう?と調べたら財団と出てきた。江之浦測候所のマークじゃなくて小田原文化財団のマークなのか💦

 

 

 

 

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江之浦測候所

 

 江之浦測候所という名前から、何か観測するところ?と思ったけど、一言でいうと広大な庭だと思う。庭園とはまた違っていて、なかなか人に説明するのは難しいところだった。広い敷地内に日本各地(一部海外のものも)の石やオブジェや建物などが点在していて、それらを見ながら歩けるようになっている。入場のときに渡されるパンフレットにひとつひとつの説明が書かれていて、それを見ながらまわるとスタンプラリーのような(スタンプはもちろんないけど)そんな雰囲気もあった。

 

 

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江之浦測候所

 日の出の方向に海があるので、夏至冬至春分秋分の方角に建物が建てられていたり石が配置されている。上の写真は冬至の日の出の方角に向いて作られている「冬至光遥拝隧道」。(なんと読むのかな?とうじこうようはいずいどう?)

 上の上の画像は夏至の日の出の方角に建物が建てられている。海抜100mのところに100mの長さの建物を建てたとのこと。モダンな建物で、片側の大谷石の壁がとても素敵だった。

 

 なぜこれほど太陽を意識してこの庭が設計されているのか不思議に思っていたけど、改めてパンフレットを読んでみるとこの冬至光遥拝隧道の説明に以下のように載っていた。

一年で最も日照の短い日。冬至は一年の終点でありまた起点である。この特別な一日は、巡り来る死と再生の節目として世界各地の古代文明で祀られてきた。日が昇り季節が巡り来ることを意識化し得たことが、人類が意識を持ち得たきっかけとなった。この「人の最も古い記憶」を現代人の脳裏に蘇らせる為に、当施設は構想された。冬至の朝、相模湾から昇る陽光は70メートルの隧道を貫き、対面して置かれた巨石を照らし出す。

 

 確かに冬至夏至というと一年で一番日が短いとか日が長いとか、そのくらいしか意識せずに過ごしてきたけど、本来はもっと宗教的な日なのかもしれない。

 

 江之浦測候所、見るところがたくさんあって写真を撮りまくってしまったけど、とても載せきれないので、展望台からの海の眺めを。

 

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江之浦測候所

 江之浦測候所は小田原から2駅目の根府川という駅から送迎バスで10分ほどのところにある。もとはみかん畑だったところのようで、敷地全体が海に面している。海の見える場所がたくさんあり、景色が最高だった。青い空と気持ちのいい空気と綺麗な紅葉と、とても幸せな気持ちに浸れたひとときだった。

 

  江之浦測候所の入館料は3300円。何度も行ける金額ではないけど、またいつか訪れてみたい。

 

 

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